継続多読クドク講義 No.1
さて、それでは、今日から、いよいよ、シリーズモノのブログレクチャーをスタートしたいと思います。
月、水、金曜日は、「転んでもタダでは起きない単語の増やし方」。
火、木曜日は、「継続多読クドク講義」。
土曜日は、「ヒロ水越の喜怒哀楽で綴る留学日記」。
こんな感じでお送りしていきますね。
さて、本日は、、「継続多読クドク講義」の第1回です。この講義では、TIME誌や英字新聞などで解釈するのが難しい英文を抜き出して、その解釈の方法を「クドクド」と説明してみたいと思っています。
なお、この「クドク講義」で取り上げた英文の中に登場する「難解な語彙」を、明日の、「転んでもタダでは起きない単語の増やし方」で取り上げ、着実に記憶するような方法をご紹介しますので、楽しみにしていてください。
それでは、早速、「講義」に入りましょう。 以下の英文はTIME誌の2007年12月3日号の記事「What makes us moral 」からの抜粋です。下線を引いたセンテンスの意味を考えてみてください。
We're a species that is capable of almost dumbfounding kindness. We nurse one another, romance one another, weep one another. Ever since science taught us how, we willingly tear the very organs from our bodies and give them to one another. And at the same time, we slaughter one another.The past 15 years of human history are the temporal equivalent of those subatomic particles that are created in accelerators and vanish in a trillionth of a second, but in that fleeting instant, we've visited untold horrors on ourselves.
模範和訳、解説は以下をクリックして、確認してください。
さて、このarticleは、人間を「悪」と「善」に導くものは何なのか?というテーマで書かれたもので、後半に行くに従って、脳内のホルモン分泌などからの科学的考察による説明が書かれた、TIME誌お得意の「科学記事」です。
本日の抜粋パラグラフは、記事の中でも、まだ導入部の部分で、内容的には、人間というものが、いかに驚くほど、「親切」にも、「残酷」にもなれるものなのか、ということを説明している箇所です。
そして、下線部分のセンテンスですが、メタファーを使って、いかに短期間の間に、自分達人類がおぞましい出来事を行ってきたのか、また、それらを目撃してきたのかを、説明している部分なのですね。
本センテンスに登場する語彙がかなり難しいために、目がクラクラしてしまい、ついつい、思考停止しがちな難文かもしれませんが、ここは、パラグラフ全体の流れをしっかりと捉えることが肝心です。
パラグラフの冒頭から、「親切な人類→親切事例(臓器移植など)→残酷性への転換→」という流れがあることに着目すれば、この下線部分のセンテンスは、「人類の残酷性についての話」が続いていくことが推察できるはずですからね。
さて、センテンス自体を、実際に、構文分析してみましょう。
この英文は、二つに分けることが出来ますね。
前半は、The past 15 years of human history are the temporal equivalent of those subatomic particles that are created in accelerators and vanish in a trillionth of a second までで、後半は、それ以降の、but in that fleeting instant, we've visited untold horrors on ourselves.の部分です。
前半は、that are created の部分が、particles を先行詞としている関係代名詞thatに導かれる関係代名詞節であることがわかれば、後は、主部=The past 15 years of human history、述部=are the temporal equivalent of (~にとって束の間の等価であるような)、という構成に留意すれば、意味は取れるはずです。
ただし、単語が相当に難関なので、辞書なしで、完璧に意味を把握することは相当に難しいとは思いますので、英文の構成を捉えて、文脈から、大体の概要を掴むことをまずは目指しましょう。
それでは、最後に、本日の課題英文の和訳例を載せておきますので、ご参考にしてみてください。
(全訳例)私達はほとんど仰天するほどの親切を行う能力を持つ種である。お互いに看病し合い、お互いに愛し合ったり、お互いにすすり泣きあったりしたりする。科学によりその方法が示されてからは、私達は自らの肉体から他人が必要としている「臓器」を取り去って、それを与え合うようなことをしてきた。そして、また、同時に、互いに虐殺をし合ったりもするのだ。過去15年間の人類の歴史は加速器の中で創られ、何兆分の1秒後には消えてしまうような素粒子みたいにはかないものだが、そんな束の間の一瞬の間にも、私達は、自分達に関する無数の恐怖を目撃してきたのである。
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